周辺の歴史・文化・風土に配慮した素材、工法、構法等により、地域のまちなみとの調和が図られている。
外観
木材を取り入れたホール
○所在地:高知県吾川郡いの町
古くから和紙の生産地として栄え、今も古い街並みが点在し、町としてもまちなみ景観形成の整備に力をいれて取り組んでいる地域です。本施設は、瓦屋根に深い軒先、地場産材の木材を内部ホールに取り入れるなど、地域のまちなみとの調和を図っています。
外観
長大な庇、「チニブ」のデザインを取り入れた外壁
○所在地:沖縄県浦添市
琉球王国時代の民家の、長大な庇が深い日陰を作り出す「雨端(あまはじ)」と呼ばれる軒下空間や、格子状や網代状に竹を編み込んだ「チニブ」と呼ばれる外壁など、沖縄の気候風土と共生する建築を、現代の材料によってデザインし、「沖縄らしさ」と「伝統」を表現しています。
外観
街並みに調和した屋根瓦、築地塀
○所在地:兵庫県丹波市柏原町
丹波柏原は旧織田藩の城下町であり、柏原陣屋跡や武家屋敷など、多くの歴史的建造物が存在しています。柏原の歴史的街並みを構成する建造物の外観は水平ラインで統一され、また、瓦屋根、格子、築地塀といった伝統的な要素を用いて簡素かつ美しく整えられています。本庁舎はこれらの要素を取り入れ、かつての面影を残す環境に配慮しながら、新たな柏原らしさの表現を目指しています。
【重点検討事業としての取組】
・歴史的町並みとの調和を考慮した景観整備に係る方針の検討
・自治体の周辺整備計画との調整