2 我が国におけるPFIへの取組状況
(1)我が国の社会資本整備へのPFI導入の必要性
我が国の財政は、近年、主要先進国と比較しても有数の危機的状況に陥っており、歳出の改革と縮減が求められている。しかしながら、社会資本整備については、先進諸外国に比較してなお立ち後れている部門が残されているところから、国民の社会資本整備に対する期待は依然として極めて大きく、今後とも着実な整備が求められているところである。
このような状況下、我が国においても、社会資本の効率的な整備に当たっては民間の資金力、技術力及び経営能力の活用を図っていくことも必要であるとの認識がなされてきており、関係各方面においてもPFIに関する様々な研究・検討が行われているほか、平成9年11月来、3度にわたって推進されている政府の経済対策のいずれにも我が国へのPFI導入に係る事項が盛り込まれるなど、PFIに対する期待が高まっているところである。