今、あなたの場所が分かる
〜電子基準点を用いたリアルタイム測位システムの構築を推進〜
今、自分の位置を知ることにより、何かが変化すると思いませんか?
現在、一部の自動車には、カーナビが装備され移動しながらGPSで位置を知ることにより目的地に迷うことなく到着できます。さらに、腕時計や携帯電話などに位置を知る機器が組み込まれていたら便利になることでしょう。例えば、私達が知らない土地で事故を起こした場合でも、携帯電話から110番や119番通報することにより、位置情報が同時に警察や消防署に送信され、けが人や事故への対応が迅速に行われます。これらを実現可能とする方法がリアルタイム測位システム(RTK-GPS)です。
RTK-GPSは、簡単で効率的な位置決定を実現するために開発されたシステムです。位置の分かっている基準局で取得したGPSデータを、位置を求めようとする観測点に送信し、観測点で取得したGPSデータと合わせて解析・処理することにより、リアルタイムで高精度な位置決定を行います。このため、RTK-GPSは、各種の測量作業を効率化させるほか、カーナビ、建設機械の無人運転、レジャー等のさまざまな分野において幅広い利用が考えられ、21世紀の高度情報通信社会を支えるインフラとしての役割が期待されています。
建設省では、全国に約1,000点設置している電子基準点で得られたデータを、携帯電話などの通信手段により利用でき、多様な活用が可能となるRTK-GPSの構築を積極的に推進します。
