(1)地球規模の交通ネットワークの構築

 グローバル化の時代にあっては、人々が海外旅行や海外居住をするのは当たり前のこととなり、企業活動も従来のような完成品の貿易だけでなく国境をまたいだ生産活動や経営活動が盛んに行われるようになった。特に、近隣アジア諸国との関係では、日本企業の進出により国際的分業が展開され経済的な結びつきがより密接となっている。また、韓国とのサッカー・ワールドカップ共同開催に象徴されるように、社会・文化面での交流も盛んになってきている。

図表I-2-39 海外在留邦人者数の推移
図表I-2-39 海外在留邦人者数の推移



図表I-2-40 製造業の海外生産比率
図表I-2-40 製造業の海外生産比率



 このため、人やモノが国際的に交流するための交通ネットワークを構築することが、国家にとって必須不可欠のものとなっている。
 地球規模の交通ネットワークを構築するためにはハード・ソフト両面での取組みが必要であるが、日本においては、特に国際交流・物流基盤の施設整備の遅れと運営システムの非効率性とがネックとなっている。

 

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