(5)ITを活用した次世代海上交通システム・次世代航空保安システムの構築

 周囲を海に囲まれている我が国において、海上交通は、我が国の輸出入量の 99.7%を担うなど国民生活・経済活動を支える極めて公共性の高い輸送手段であり、その安全性及び運行効率の飛躍的向上を図ることが不可欠である。
 そのため、近年飛躍的な発達をした高度情報通信技術を活用して海上交通をインテリジェント化することによって、船舶航行、港湾業務、海上保安、海事諸手続等についてシステム全般の体系的、総合的な改革を図ることが重要であることから、国土交通省においては、関係部局が連携して、衝突・座礁回避システム、高度船舶交通管制システム、離着桟・港内操船システムなどの技術開発や、高度船舶安全管理システムの研究開発を行っている。また、インテリジェント・ポート・システムの開発やAIS(自動船舶識別システム)を活用した次世代型航行支援システムの整備、ITの活用による海運の効率化・活性化、航行援助システムのIT化(沿岸情報提供システムの整備)を図っている。
 また、航空分野においては、航空需要、航空交通量の増大に伴い、現行システムの限界を克服し、安全性の向上及び航空交通容量の拡大を図るため、運輸多目的衛星(MTSAT)を中核とした次世代の航空保安システムの構築を推進している。

 

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