(5)各分野における多国間の取組み

1)道路分野での取組み
 PIARC/WRA(世界道路協会)に設置されている、19の技術委員会すべてに委員を派遣し、積極的に活動している。平成14年1月には、第11回国際冬季道路会議が札幌で開催された。また、13年6月の第14回IRF(国際道路連盟)世界大会において、論文発表や、展示コーナーを設置するなど積極的に参加した。

2)港湾分野での取組み
 国際港湾協会(IAPH)や国際航路協会(PIANC)に日本から会長等が選出される等国際的な舞台における積極的な活動を進めている。韓国・中国との3国間では北東アジア港湾局長会議を毎年秋に開催しており、13年11月にブルネイで開催された日中韓首脳朝食会でその継続・推進が合意された。また、海上保安の分野では、海上警備機関長官級会合等を通じて関係各国間との連携・協力を推進し、国際的な海上犯罪等への迅速・的確な対応を目指している。

3)世界湖沼会議への取組み
 13年11月に、滋賀県で開催された「世界湖沼会議」(主催:滋賀県、国際湖沼環境委員会)に参加し、意見交換を行った。また、従来より推進している琵琶湖の総合的な保全に関する取組みなどを世界に発信し、世界の湖沼保全との連携を図った。

4)土砂災害に関する国際会議
 日本は昭和55年より土砂災害に関する国際会議(INTERPREVENT)に参加しており、 平成14年10月には、環太平洋インタープリベント事務局が主催して国際会議を松本市で開催することが決定している。

5)人間居住分野の取組み
 13年6月に開催された「国際連合人間居住会議の成果の実施の包括的再検討と評価のための特別総会」において、「新千年紀における都市とその他の人間居住に関する宣言」にかかる議論等に積極的に参加した。なお、13年10月には「スラムのない都市を目指して」をテーマに世界ハビタットデー世界大会が福岡市で開催されている。

6)地図分野の取組み
 日本は、国連アジア太平洋地域地図会議の勧告により設立された「アジア太平洋GIS基盤常置委員会」の事務局として、域内の地理情報整備を促進している。13年4月には第7回委員会を日本で開催した。

 

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