第2節 技術研究開発の取組み

1.技術研究開発の推進制度

(1)総合的な技術研究開発推進制度

1)総合技術開発プロジェクト
 建設技術に関する重要な研究課題のうち、特に緊急性が高く、対象分野の広い課題を取り上げ、行政部局が計画推進の主体となり、産学官の連携により、総合的、組織的に研究を実施する制度として「総合技術開発プロジェクト」を実施してきている。
 平成13年度は、「エネルギーと資源の自立循環型住宅・都市基盤整備支援システムの開発」、「建設ITの高度化に向けたCAD標準技術の開発」、「シックハウス対策技術の開発」の3課題について新規着手し、計13課題について研究開発に取り組んでいる。

図表II-12-3 循環型社会及び安全な環境の形成のための建築・都市整備技術(総合技術開発プロジェクト)の例
図表II-12-3 循環型社会及び安全な環境の形成のための建築・都市整備技術(総合技術開発プロジェクト)の例

2)運輸分野における総合的な技術研究開発の推進
 運輸分野における技術開発課題は、最近の経済・社会情勢の変化により多様化してきている。そのための研究開発を円滑に推進するため産学官が一体となった総合的な研究体制を組織し、先導的又は波及的性格を有し技術水準の向上に著しく寄与するものについて支援を行う。現在は、「ITを活用した次世代海上交通システムの技術開発(ITを活用した船舶の運航支援のための技術開発)」、「深海モニター用小型ロボットシステムの技術開発」を実施している。

 

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