第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

(成人未婚者の親との同居)

 一方、親子の同居を子の側からみてみると、平成12年(2000年)の国勢調査では、20〜39歳の未婚者のうち親と同居している人の割合は、男性で62.6%、女性で71.7%となっている。また、厚生労働省が平成12年(2000年)の「国民生活基礎調査」を基に行った集計によれば、就業した未婚の子供で親と同居している人の割合は、男性については20歳代で71.7%、30歳代で67.7%、女性については20歳代で80.4%、30歳代で71.4%となっており、未婚の子供が成人しても、その多くが親と同居を続ける傾向がみられる。

 
図表I-2-2-8 未婚者(20〜39歳)の親との同居

平成12年においては、男性は62.6%、女性は71.7%が親と同居している。
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 国立社会保障・人口問題研究所の「全国家庭動向調査」(1998年)によれば、49歳までの独身成人未婚者で親から経済的援助を受けている人の割合は、男性で29.7%、女性で39.8%、さらに親に身の回りの世話をしてもらっている人の割合は、男性で51.8%、女性で73.1%にのぼっており、晩婚化・非婚化が進む中で、いわゆる「パラサイト・シングル」といわれる人々が増加していることがうかがわれる。

 

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