第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

(高齢者層を中心に海外旅行が活発化)

 「社会生活基本調査」による自由時間等における活動のうち、観光旅行についてみてみると、国内観光旅行は行動者率が継続的に低下しているのに対し、海外観光旅行は昭和61年(1986年)から平成8年(1991年)にかけて大幅に増加している。

 
図表I-2-2-25 「観光旅行」行動者率の推移

国内観光旅行は、昭和61年は65.9%、平成13年は54.5%、海外観光旅行は、昭和61年は3.1%、平成13年は10%である。
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 さらに、海外観光旅行について年齢層別に行動者率の変化をみてみると、平成8年から平成13年にかけて成人では54歳までのすべての年齢層で減少しているのに対し、55歳以上の年齢層では顕著な増加が見られ、高齢者層における海外旅行の活発化の傾向がうかがえる。

 
図表I-2-2-26 年齢階級別「海外観光旅行」の行動者率-平成8、13年比較-

平成8年と13年を比較すると、20歳以上54歳以下の全ての年齢階級において減少し、55歳以上では増加している。
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 「レジャー白書」(財団法人自由時間デザイン協会、平成14年(2002年)によれば、将来行いたい余暇活動の上位5種目は、国内観光旅行(77.1%)、外食(64.4%)、ドライブ(55.7%)、海外旅行(45.9%)、パソコン(43.2%)となっており、余暇活動としての旅行に対するニーズが根強いことがわかる。

 

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