第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

2.公共交通に対する影響

 我が国の人口構造の変化が公共交通に与える直接的な影響として、急激な高齢化の進展に伴う高齢者の利用機会の増加と、就業者や学生の減少による通勤通学を始めとする利用者の減少が考えられる。第1節でも述べたように、人口減少は我が国の大部分の地域において生じることから、公共交通需要の減少も全国に及ぶ可能性が高い。このため、混雑の激しい都市部においては公共交通のゆとりと快適性を高めるチャンスをもたらす一方で、利用者の減少が著しい地域における公共交通の維持はこれまで以上に難しくなる。

 

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