第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

5.国土交通関連産業における高齢者や女性の積極的な参加と活力の維持

(国土交通産業の高齢化の状況)

 我が国の人口の高齢化に伴って、産業の高齢化も必然的に進んでいる。国土交通分野の産業においても、平成12年の国勢調査によれば、全産業の平均年齢が43.9歳(非農林産業では43.1歳(注))なのに対して、建設業は44.6歳、運輸・通信業は43.3歳と、非農林産業の平均を上回る年齢構成となっている。
 一方、65歳以上の就業者の比率をみると、建設業、運輸・通信業とも近年その比率が高まっているものの、運輸・通信業ではまだまだ低水準にある。
 建設業や運輸業の現場における厳しい労働環境や輸送の安全確保の要請もあり、高齢者の再雇用等には課題も多いが、少子高齢化による労働力不足が懸念される中で、豊富な経験と知識を有する高齢者を適材適所で積極的に登用していくことが不可欠である。

 
図表I-3-2-21 産業別年齢構成比の比較

産業別の就業者年齢構成は、どの業種も50歳以上の割合が多くなっている。特に、建設業、運輸・通信業においては、近年その比率が高まっている。さらに、65歳以上の比率を見ると、どの業種も低水準であるが、建設業は比較的高くなっている。
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(注)総務省「国税調査」により、全産業の平均年齢、就業者数と農業・林業の平均年齢、就業者数から加重平均により算出

 

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