第II部 国土交通行政の動向 

3.効率性の向上

(1)既存ストックの活用と適切な維持管理・更新の推進

 既存ストックの活用と適切な維持管理・更新の推進として、以下のような取組みを行っている。
・道路施設の長寿命化、ライフサイクルコストの最小化及び更新時期の平準化を図るため、構造物の点検手法・評価手法を見直し、損傷を早期に発見して補修する、計画的な道路資産管理手法(アセットマネジメント)を導入
・官庁施設の長寿命化、ライフサイクルコストの縮減等を図るため、「官庁施設のストックの有効活用のための保全の指導のあり方に関する答申」(平成14年3月社会資本整備審議会)を踏まえ、施設管理者による保全マネジメントサイクル(保全計画、履歴等の記録整備、実施状況の自己評価、評価結果を踏まえた改善)の確立、保全に対する支援の充実等を推進
・既存の港湾施設の延命化、ライフサイクルコストの最小化を図り、適切な維持管理を行うため、港湾施設の実地監査や点検診断をこれまで以上に実施
・羽田空港再拡張事業により空港容量を大幅に増加させ、首都圏と全国各地を結ぶ航空ネットワークの拡充を図るとともに、再拡張後の余裕枠を活用して2000年代後半までに国際定期便を就航
・路上工事に伴う交通規制日数の縮減を図るため、実施日時管理を徹底するとともに、三大都市を中心に面的集中工事と工事後の掘削規制の一体的実施を推進
・既存ダムにおける貯水容量の再配分や堆砂対策による容量確保等、既存ストックの有効活用による治水・利水機能等の向上の推進

 

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