(3)都市の緑の拡大
都市のヒートアイランド現象の緩和、樹木によるCO2の直接的な吸収・固定による大気環境の改善、多様な生物の生息生育基盤の確保等を目的とした、良好な自然的環境の保全と創出による魅力的な都市の実現を図るため、河川・道路・港湾等と一体となった緑地の整備等による連続した水と緑の空間形成を目的とする「緑の回廊構想」を推進するとともに、公園緑地の整備及び都市緑化・緑地保全の総合的推進により、緑とオープンスペースの確保を図っている。
1) 公園緑地の整備
都市における自然再生、多様な生物の生息生育基盤の確保等を行う「自然再生緑地整備事業」、クールアイランドや風の道の形成など都市環境を改善するため重点的な緑地の整備及び緑化を行う「緑化重点地区総合整備事業」、国民の環境保全活動や環境学習の場となる環境ふれあい公園の整備など、公園緑地の整備を推進している。平成14年度においては、自然再生緑地整備事業はびわこ地球市民の森(滋賀県守山市)等30箇所、緑化重点地区総合整備事業は中野町・いたち川流域地区(神奈川県横浜市)等約110箇所、環境ふれあい公園は谷戸山公園(神奈川県座間市)等約120箇所で整備している。
2)都市緑化・緑地保全の総合的推進
市町村が策定する緑に関する総合的なマスタープランである「緑の基本計画」(都市緑地保全法に基づく法定計画)に基づき、計画的かつ総合的な都市緑化、緑地保全を推進する。
また、固定資産税の軽減措置が受けられる緑化施設整備計画認定制度により、屋上や壁面も含めて都市における緑化を積極的に推進しており、平成14年11月末までに、5箇所で活用されている。