第II部 国土交通行政の動向 

(2)臨海部の緑の拠点の創出

 高度経済成長の過程において大幅に消失した大都市臨海部の緑を回復するため、都市再生プロジェクト第三次決定として「臨海部における緑の拠点の形成」が決定され、この先導的事例として、東京港中央防波堤内側、大阪湾堺臨海部、同尼崎臨海部において、国と港湾管理者等が連携して「臨海部の森づくり」を実施する。
 こうした臨海部の大規模緑地の整備は、港湾整備事業で整備された廃棄物海面処分場跡地の有効活用やヒートアイランド現象の緩和という視点とともに、都心部に近接した立地条件によって多くの市民が親しめる「海辺の里山」を創出することが期待できるとともに、従来以上に利用者の視点に立った整備と維持管理が求められる。
 このため、整備手法や利用方法の計画検討段階から、市民ボランティアやNPO等との協働により推進することとしている。

 

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