第II部 国土交通行政の動向 

(3)都市鉄道ネットワークの整備

 大都市圏における鉄道の通勤・通学時の混雑は、近年の輸送力増強等の努力や、景気の長期低迷、少子高齢化の進展等ともあいまって低下傾向が見られるものの、路線によっては依然として200%を上回る混雑率となっている区間があり、未だ厳しい状況にある。

 
図表II-2-5-4 三大都市圏の最混雑区間における平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移

輸送力の増強や、ここ数年の輸送人員の低下傾向により、平均混雑率は、東京圏で175%、大阪圏で142%、名古屋圏で149%と、昭和50年以降、低下傾向にある。
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 運輸政策審議会が平成12年8月に出した答申「中長期的な鉄道整備の基本方針及び鉄道整備の円滑化方策について」において、大都市圏における都市鉄道のすべての区間のそれぞれの混雑率を150%以内とすることが目標とされている(ただし、東京圏については、当面、主要区間の平均混雑率を全体として150%以内とするとともに、すべての区間のそれぞれの混雑率を180%以内とすることが目標とされている)。
 国土交通省では、この答申を踏まえ、都市鉄道ネットワークの整備を進めていくこととしている。

 
図表II-2-5-5 主な都市鉄道の整備及び整備予定(平成14〜15年度)

仙台空港鉄道空港線、横浜みなとみらい21線、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線、大阪港トランスポートシステム北港テクノポート線等の整備を行っている。
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