第II部 国土交通行政の動向 

(5)バスのサービス改善

 都市のバスについては、従来より走行環境の改善が求められていることから、自家用車と公共交通機関のバランスのとれた都市交通体系及び安全に配慮した交通システムを構築するための施設の整備等、バス利用を促進する施策を推進することによりサービスの改善を進めている。
 さらにこれらの施策の一環として、バスを中心とするまちづくりを目指すオムニバスタウン構想をはじめとするバス利用促進等総合対策事業の推進、都道府県公安委員によるPTPS(公共車両優先システム)の整備等関係機関と連携してバスの走行環境の改善に向けた諸施策を推進している。
 オムニバスタウンについては、これまでに全国11都市を指定しており、浜松市のハイグレードバス停整備、松江市のバス乗り場とバスロケーションシステムの一体的な整備、金沢市の低公害車によるコミュニティバス導入など、各都市において地域の特色を活かしたバス利用促進に向けての様々な取組みがなされている。

 
図表II-2-5-7 バスのサービス改善

バスロケーションシステム、バスカードシステム、ノンステップバスの導入等による運航の効率化、利便性の向上や、パークアンドバスライド等を推進するための施設整備、コミュニティバスの導入による地域住民の多様なニーズに対応等、バスのサービス改善に努めている。
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図表II-2-5-8 オムニバスタウン

オムニバスタウンとは、マイカーに比べて人・まち・環境にやさしいという、バスの有する多様な社会的意義が発揮されることによって快適な交通、生活の実現を目指すまちのことである。平成14年度末までに、浜松、金沢、松江、盛岡、鎌倉、熊本、奈良、静岡、仙台、岐阜、岡山の11年を指定している。
 
<ノンステップ・コミュニティバス、非接触式ICカード読み取り機>



 

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