第II部 国土交通行政の動向 

2.観光の現状と課題

(1) 国際観光

 平成13年の国際観光は、日本人海外旅行者数が1,622万人(前年比9.0%減)と過去最大の減少を記録した。この原因としては、景気不振、円安傾向等に加え、同年9月の米国同時多発テロ事件以降2ケタの大幅な減となったことが考えられる。なお、14年上半期においても日本人海外旅行者数は前年同期比13.3%減であり、減少が続いている。
 一方、訪日外国人旅行者数は、韓国及び中国からの旅行者数の堅調な増加もあり、477万人(前年比0.3%増)と微増ながら過去最高を記録した。しかし、日本人海外旅行者数が13年で世界第10位であるのに比べ、外国人旅行者受入数は世界第35位に留まっており、依然として国際的には低水準となっていることから、外国人旅行者の訪日促進、特に、今後経済成長が見込まれ、我が国にも比較的近い距離にあるアジアの近隣諸国からの訪日促進のための施策を総合的に推進していくことが課題となっている。

 
図表II-3-1-2 外国人旅行者受入数国際ランキング(2001年)

平成13年に、世界各国の旅行者が訪れた国のランキングは、一位、フランス、7650万人、二位、スペイン、4950万人、三位、アメリカ、4550万人と続いているが、日本に訪れる旅行者数は、インドネシアやシンガポールよりも少なく、477万人となっており、世界35位と低迷している。
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図表II-3-1-3 日本人海外旅行者数、訪日外国人旅行者数の推移

日本人の海外旅行者数は、昭和60年に約466万人であったのが、平成13年には約4倍の1622万人に大幅に増加している。一方、日本に訪れる外国人旅行者数は、昭和60年に約233万人であったのが、平成13年には約2倍の477万にとどまっている。
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