第II部 国土交通行政の動向 

第2節 快適な暮らしの実現

1.下水道整備の推進

(1)下水道整備の現状と課題

 下水道は、生活環境の改善、トイレの水洗化等の役割を担う、快適な生活に不可欠な社会資本である。その普及率は、全国平均で63.5%にまで達したものの、地域別には整備水準に大きな格差がある。特に人口5万人未満の中小市町村における普及率は29.5%と著しく低い水準となっている。
 こうした地域別の整備格差のほか、閉鎖性水域の富栄養化、都市における浸水等の課題に対応するべく、下水道整備を推進している。具体的には、中小市町村における整備促進、都市型浸水被害に対応する雨水対策、合流式下水道の改善、閉鎖性水域における高度処理の推進などの新たな課題へ対応した事業にも取り組んでいる。

 
図表II-4-2-1 全国の下水道処理人口普及率(人口規模別)

人口規模別の下水道処理人口普及率は、総人口の20パーセントである人口規模100万人以上のところにおいては98.0パーセント、総人口の7パーセントである人口規模60万から100万人のところにおいては80.0パーセント、総人口の13パーセントである人口規模30万から50万人のところにおいては74.0パーセント、総人口の21パーセントである人口規模10万から30万人のところにおいては69.2パーセント、総人口の12パーセントである人口規模5万から10万人のところにおいては53.6パーセント、総人口の27パーセントである人口規模5万人未満のところにおいては29.5パーセントであった。全国平均は63.5パーセントであった。
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