第II部 国土交通行政の動向 

(3)各国との航空交渉

 国際定期航空輸送は国際的な人的交流及び物的流通を図るために必要不可欠なものであり、利用者のニーズに適切に対応した国際航空路線及び輸送力を確保していくことが重要な課題である。このため、新規の航空協定の締結及び既存の航空協定の改正等により、国際航空輸送の一層の拡充とともに国際航空市場における輸送力等の公平な拡大による競争促進を図るべく関係国との間で航空交渉を精力的に行っている。
 平成13年度においては、世界19ヶ国との間で計20回の二国間協議を行い、乗り入れ地点の追加や増便等に関する取り決めを結んでいる。
 また、近年では航空企業間の提携の動きが活発になってきていることを踏まえ、各国との二国間協議においては内外企業間のコードシェア(共同運航)の枠組みの設定にも努めている。その結果、相手国内区間を含む外国企業の運航している路線をも活用した我が国航空企業の路線網の拡大が可能となっている。
 更に、成田空港については、2,180mの暫定平行滑走路の供用開始(平成14年4月)に伴い、新たに5ヶ国10社が乗り入れることとなり、アジア路線を中心に定期便が増大した。

 

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