第II部 国土交通行政の動向 

1.マルチモーダル交通体系の構築

 マルチモーダル交通体系とは、複数の交通機関の連携を通じて、利用者のニーズに対応した効率的で良好な交通環境が提供される交通体系である。具体的には、空港、港湾、駅等の拠点及び高規格幹線道路並びにこれらを接続する道路等の重点的な連携整備と機能向上により、スピードアップと乗り継ぎ・積み替えの円滑化を図ることにより、我が国産業の国際競争力の強化を図るとともに、利用者が求めるドア・ツー・ドアのサービスを、環境にやさしく、適切なコストで提供することを目指している。
 
図表II-5-4-1 マルチモーダル交通体系の事例
北九州港等におけるコンテナターミナルとアクセス道路の連携、貨物鉄道と道路の連携、高松自動車道大内バスストップにおける高速道路とバス事業の連携、JR中央線三鷹、立川間等における鉄道部門と道路部門の連携により、マルチモーダルな交通体系を推進している。
 このため、本省及び地方ブロックに、関係部局からなるマルチモーダル推進会議を設け、道路、鉄道、空港、港湾の連携を強化し物流及び交流の円滑化を目指すマルチモーダル施策を推進するべく、総合的な取り組みを行っているところである。


 

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