第II部 国土交通行政の動向 

3.空港への交通アクセス強化

 大都市圏の拠点空港、とりわけ首都圏の空港機能の充実は、我が国のグローバル社会における地位を維持・向上させていく上で必要不可欠であり、羽田空港の再拡張など空港容量の拡大を図っているところである。しかしながら、いくら立派な空港が整備されても、そこに到着するまでの交通アクセスに時間がかかるようでは空港の利便性は損なわれてしまう。我が国の拠点空港はこの点でも不十分なところがあり、空港容量の拡大等の取組みとあわせて、空港アクセスを改善することは、もはや一刻の猶予も許されない課題となっている。

 
図表II-5-4-3 世界の主要空港の都心との間の鉄道アクセス

空港から都心までの距離と鉄道アクセスの所要時間は、例えば、成田空港で78キロメートル、約1時間であるが、イギリスヒースロー空港では24キロメートル、急行15分、フランスシャルルドゴール空港では25キロメートル30分、オランダスキポール空港は10キロメートル12分、ドイツフランクフルト空港は9キロメートル10分、香港チェクラプコック空港は28キロメートル23分である。
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