第II部 国土交通行政の動向 

4.鉄道車両工業の現状と取組み

 鉄道車両工業の国内需要は低迷傾向にあり、国際市場においても欧州の車両産業界の積極的な売り込み等により厳しい状況が続いているため、今後とも大幅な需要増加は見込めない状況にある。
 このため、鉄道車両工業界では、利用者ニーズに応えるための高速性・安全性・快適性等の向上や低騒音・バリアフリーといった社会的要求を満たす車両の開発を進めており、国土交通省においても、LRTの狭軌超低床化に関する技術開発に対して支援を行っている。
 また、国内外の厳しい状況に対処するため、平成13年度より、鉄道事業者や車両メーカーが連携して、基本設計や部品を共通化した標準車両の共同開発を推進し、車両生産工程の効率化、生産コスト圧縮等に取組んでいる。さらに、ヨーロッパが進めている鉄道規格の国際標準化に的確に対応し、国際市場への参入、輸出強化等に向けた業界全体の積極的な取り組みを推進している。

 

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