第II部 国土交通行政の動向 

2.不審船・工作船対策

 九州南西海域不審船事案の発生により、我が国周辺海域に武器を有する工作船が徘徊していることが明らかとなり、我が国の安全を脅かす不審船・工作船の存在が、国民に大きな不安を与えている。
 不審船・工作船は、我が国領域内における重大凶悪な犯罪に関与している疑いがあり、その目的や活動内容を明らかにするためには、確実に不審船を停船させて立入検査を実施し、犯罪がある場合の犯人逮捕等適切な犯罪捜査を行う必要がある。このため不審船・工作船への対応は警察機関である海上保安庁が第一に対処することとなっている。
 海上保安庁では、これまでに高速特殊警備船や夜間監視能力等を強化したヘリコプター等を配備し、あわせて、不審船・工作船を停船させるための武器使用権限を拡充する等不審船・工作船対策に万全を期してきた。

 

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