第II部 国土交通行政の動向 

5.港湾における効率的かつ効果的なセキュリティの実現

 近年、港湾を舞台とする盗難車輌の不正輸出やコンテナを利用した密航事件等が多発、増加及び悪質化する傾向にあり、その対策として水際でこれを阻止することが重要な課題となっている。
 また、米国同時多発テロ事件により、港湾におけるセキュリティの充実を求める声が国際的にも大きくなり、国際海事機関(IMO)において、海上人命安全条約(SOLAS条約)が2002年12月に改正された。改正条約においては、外航船舶が使用する港湾施設において、施設ごとに、港湾施設保安評価、港湾施設保安計画の策定等が義務付けられたことから、2004年7月の条約発効に向けて、わが国港湾施設のセキュリティ確保に必要な施策を総合的に検討する。

 
図表II-6-1-4 港湾のセキュリティ対策のイメージ

国際犯罪組織への対処やテロ対策を背景に、港湾に監視カメラやフェンスの設置といったハード面と制限区域の設置、IDカードの発行、警備の強化等のソフト面での措置を実施している。

 

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