第II部 国土交通行政の動向 

(4)火山砂防対策

 平成12年3月に噴火した有珠山や同年7月に噴火した三宅島(雄山)などの特に活動が活発な火山において、重点的に砂防設備等の整備を進めるとともに、警戒避難体制の整備を図る。

1)火山砂防激甚災害対策特別緊急事業の実施
 噴火等の活発な火山活動による火山泥流や土石流等の広域的かつ大規模な土砂災害に緊急的かつ機動的な火山災害防止対策を実施するため、火山砂防激甚災害対策特別緊急事業を13年度に創設し、有珠山(北海道)、三宅島(東京都)で実施している。

2)火山噴火警戒避難対策事業の実施
 火山地域における住民の安全確保のため、光ファイバーネットワークの整備等により、気象情報や火山活動情報と土砂災害に関する情報を共有化し、関係省庁・地方公共団体が連携して防災活動ができるような体制を整備している。また、火山ハザードマップの整備も推進している。

3)火山噴火対策調査の実施
 火山噴火に起因する土砂災害に迅速かつ的確に対応するため、火山活動による社会的影響の大きい火山のうち、火山麓が2県以上にまたがる火山等を対象に、被害を最小限に抑えるためソフト・ハード両面からの応急対策を主とした危機管理計画策定を目的として、平成14年度より、浅間山等において調査を実施している。

 

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