第II部 国土交通行政の動向 

(6)海難の再発防止及び原因究明

 海難審判庁は、海難の再発防止に寄与するため、海難が発生した場合、その事実を迅速に調査し、審判によって多角的な審理を行い、裁決をもって海難の原因を明らかにしており、特に社会的影響の大きい重大海難事件などについては、集中的に調査及び審判を行っており、早期原因究明に努めている。
 また、海難の実態を分析することにより海事関係者が再発防止策を充実させていくことの重要性に鑑み、海難審判庁の有する膨大な調査・裁決データの整備を進め、平成13年よりこれらを活用して、多様なテーマについてより深度化した分析結果をとりまとめた「海難分析シリーズ」を海事関係機関に逐次提供しており、14年6月にはプレジャーボート海難固有の特徴や問題点を摘出した「プレジャーボート海難の分析」を発表した。

 

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