第II部 国土交通行政の動向 

(2)ニアミス事故再発防止安全対策

 平成13年1月に発生した日本航空907便事故を契機に、より適正な管制業務の実施等により、航空の安全性の一層の向上を図るべく、以下の施策を着実に推進している。

 
図表II-6-3-9 ニアミス事故再発防止安全対策

ニアミス事故再発防止安全対策として、訓練用のレーダーシミュレーターの導入、コンクリフト機能の強化、広域レーダー進入管制業務の展開、航空運送事業者にたいしTCASに係る教育訓練の充実強化についての指導などを行っている。
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図表II-6-3-10 わが国における航空交通の安全対策の強化

航空機衝突防止装置(TCAS)による航空機への回避指示やレーダー画面に表示されたその回避指示情報を管制官が把握し、適切な対応を行うなどの安全対策の強化を行っている。その他、訓練体制の強化や空域・航空路の再編を行っている。

 
図表II-6-3-11 RNAV経路を利用した経路の複線化

RNAV経路とは、地上の無線施設直上を結んで設定されている航空路を新技術を用いることによって、必ずしも直上を結ばずに設定することができる。今回の航空路の再編は、RNAV経路を活用し経路の複線化や一方通行化を図る。

 

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