コラム・事例　都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」　神戸市松本地区「せせらぎ歩道」

　神戸市松本地区は、阪神淡路大震災で約8割の家屋が被災し、そのほとんどが火災での焼失でした。市は震災からの早期復興を図り、防災性に優れた市街地整備を行うため、土地区画整理事業に着手しました。これを契機として、まちづくり協議会が結成され、まちの復興とともに景観に対する取り組みも行われました。都市計画道路松本線の北側広幅員歩道部分に「せせらぎ歩道」を設け、憩いと安らぎのある景観を創出するとともに、無電柱化を行い、また、地区計画制度によって沿道の建築物の高さを制限して景観に配慮したまちなみを誘導する等、地区のシンボルにふさわしい街路空間の景観形成が図られました。