第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 北京−上海高速鉄道って?

 現在、中国においては、北京−上海高速鉄道プロジェクトが計画されています。これは、将来的に中国における大動脈となることが予想される北京−上海間において、旅客専用の高速鉄道を走らせるというものです。
 具体的には、北京からいくつかの大都市を経て上海に至る総延長およそ1,300km(東京−博多間よりもやや長め)の鉄道で、複線電化の新線を全線立体交差で建設する案が考えられています。システムについては、現在、中国国内において、日本の新幹線のような鉄輪式にするか、それともリニア方式にするか、という検討が行われているところです。
 我が国としては、このような大量輸送が必要な高速鉄道については、東海道新幹線の開業以来38年間で約70億人もの旅客をきわめて安全に輸送してきた新幹線システムが最適と考え、中国からの要請があれば、新幹線システムに関する最適な技術の移転等について協力していく用意があると表明しているところです。
 



 

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