第I部 活き活きとした地域づくりと企業活動に向けた多彩な取組みと国土交通施策の展開 

コラム・事例 東北新幹線八戸延伸とこの一年

 平成14年12月1日に東北新幹線盛岡・八戸間が開業し、新幹線「はやて」により東京・八戸間が約40分短縮され、2時間50分台で結ばれるようになって1年余りが経過しました。
 新幹線の開業による効果の一つとして、こうした移動時間の短縮によって旅客利便が向上し、旅客流動を増加させることがあげられます。東北新幹線盛岡・八戸間開業後1年間の利用者数は、418万人であり、開業前1年間の利用者数と比べ51%増の大幅な伸びを記録しています。

 


 また、新幹線の開業は、旅客の流動が増加する結果、地域を活性化させるなどの効果もあります。例えば、東北新幹線盛岡・八戸間の開業後1年間でホテルの宿泊者数は八戸市内の他、十和田湖等主要観光地でも大幅に増加(十和田湖畔で約2割増加)しており、また、物産店等商業施設の利用客数も平成14年を上回るものとなっています(八戸地域地場産業振興センターで倍増)。さらに、三内丸山遺跡(約2.9倍増)などの観光施設や弘前さくらまつり(約3.8倍増)などのイベントにおいても14年を大きく上回る人出を記録しており、新幹線の開業効果が、新幹線の沿線のみならず、青森県全域に及んでいることがわかります。

 

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