第II部 国土交通行政の動向 

第2節 成果重視の施策展開

1.施策体系の改革

 これからの国土交通行政においては、国民と向き合った成果重視の施策を展開していくことが必要である。
 「社会資本整備重点計画」の策定を契機として、国土交通行政における政策の目標について、企画立案(Plan)・実施(Do)・評価(See)のサイクルに沿って、国民が納得できる成果が達成されたかどうかを絶えず評価し、その結果を踏まえた施策の実施を進め、必要なものは効果的・効率的に実施することとし、また、国民に対する透明性を高めつつ、客観性を重視した評価を着実に行っていく。
 また、効果的・効率的に成果を達成するため、所管事業間の連携による面的なバリアフリー(注)化、都市公園に加え民有地も活用した緑豊かな都市空間の創出、河川と下水道の連携による総合的な都市型水害対策、魅力ある観光交流空間づくりとまちづくりの一体的な実施など、成果目標に応じた施策体系への転換を図っていく。
 さらに、「量」の不足に対応した緊急整備から、「質」に着目した社会資本の整備に転換を図る観点から、「美しい国づくり政策大綱」をとりまとめるなど、美しく魅力ある国土をつくるための新たな取組みを進めている。


(注)バリアフリー:高齢者・障害者等が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去(フリー)すること。物理的、社会的、制度的、心理的な障壁、情報面での障壁など全ての障壁を除去するという考え方。

 

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