第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 クルーズ豆知識

○「クルーズ」の語源は?
 ラテン語のcrux(十字架)から来ています。英語のcross(横切る)もやはりラテン語のcruxから来ています。すなわち、クルーズ(cruise)はもともと「大海を横切る」という意味でした。16世紀になるとオランダの海賊達は、cruxからオランダ語になったkruisenという言葉を使い、その意味は「海賊船が獲物を求めて海上をジグザグ航海する」というものでした。17世紀になって英国の海賊の間でも使われるようになり、cruiseという言葉が生まれました。
 しかし、19世紀以降、船旅が一般化すると、cruiseは「特に航海日程を決めないレジャー目的の船旅」という意味に使われ、現在に至っています。

○クルーズ代金に含まれるものは?
 運賃のほか、キャビン(船室)の利用料、食事代などが含まれます。食事代には朝、昼、夜の3食のほか、午前と午後のおやつなど、場合によっては1日最大7食分が含まれることがあります。このほか、アトラクションや映画の鑑賞料金、教養講座の参加料、フィットネス・クラブやプールなどの施設利用料金なども含まれています。ただし、アルコールとたばこ代は一般には別料金のようです。どこまでがクルーズ料金に含まれるかは、会社やクルーズの内容によって異なりますので、事前に販売代理店やクルーズ会社にお問い合わせ下さい。

○船内は退屈?
 クルーズ船では、「船内新聞」と呼ばれる案内が毎日出されます。「船内新聞」には、その日に船内で行われる様々なアトラクション、イベント、食事のメニューなどがたっぷり載せられています。「船内新聞」を見て、その日何をするか朝から計画を立てるのも楽しいです。また、船内には図書室があり、本を自由に読むことができます。1日中読書に没頭、ということもできます。

○クルーズの魅力は?
 何といっても時間を効率的に使えます。夜寝ている間に次の目的地に到着できますので、時間を有効に使えます。また、健康的な旅行形態です。キャビンでゆっくりくつろいで旅行しますので、飛行機のようなエコノミークラス症候群にかかる心配もありませんし、時差ボケによる体調不良といったこともありません。さらに、お土産もスーツケースの大きさに制限されませんので、旅先で、大きさや重さのため、つい買うのをためらったものでも、クルーズならたっぷり買うこともできます。日本に帰港してから宅配便で自宅まで配送すれば、世界一周クルーズをしても手ぶらで帰宅、ということも可能です。

 


 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む