第II部 国土交通行政の動向 

1.共通的課題への取組み

(1)協議会等における検討

 全国都市再生のための緊急措置の一環として、地方公共団体等から寄せられた提案内容を踏まえ、「安全で安心なまちづくり」、「歴史文化を活かした美しいまちづくり」、「誰もが能力を発揮できるまちづくり」、「環境まちづくり」、「都市観光の推進」等のテーマが設定され、関係省庁・地方公共団体等からなる検討体制を構築し、検討が進められている。
 例えば、「歴史的なたたずまいを継承した街並み・まちづくり協議会」では、前面道路が4m未満の場合でも条件を付して建築物更新ができる措置を導入するなど、規制の活用・見直しや事業の推進施策がとりまとめられ、また、「都市観光地域別検討会」では、稚内・松山・石垣等において、構造改革特区や観光立国と連携し、都市観光推進のための計画を策定するなど、プロジェクトの具体化が図られている。

 
図表II-3-2-1 各協議会等における検討状況

防犯まちづくり関係省庁協議会では、平成15年7月に防犯上留意すべき事項等についての施策などをとりまとめた。企業と防災に関する検討会議では、平成15年4月に企業と防災のあり方についての方向性をとりまとめた。歴史的なたたずまいを継承した街並み・まちづくり協議会では、平成15年5月に規制の活用・見直し、事業の推進施策をとりまとめた。高齢者の安心生活協議会では、高齢者向け住宅・施設の整備、サービスの提供、住み替え支援方策等を検討している。ヒートアイランド対策関係府省連絡会議では、平成15年度内にヒートアイランド対策に係る大綱を策定する予定である。環境共生まちづくり関係府省連絡会議では、平成15年6月に全国的なモデルとなる7地域の提案を選定した。都市観光地域別検討会では、各地域において、都市観光推進のための計画を策定している。
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