第II部 国土交通行政の動向 

第2節 快適な暮らしの実現

1.下水道整備の推進

(1)下水道整備の現状と課題

 下水道は、生活環境の改善、トイレの水洗化等の役割を担う、快適な生活に不可欠な社会資本である。その普及率は平成14年度末において、全国平均で65.2%(農業集落排水施設、浄化槽等を含む汚水処理人口普及率は75.8%)にまで達したものの、地域別には整備水準に大きな格差がある。特に人口5万人未満の中小市町村における普及率は31.8%(汚水処理人口普及率は53.0%)と低い水準となっている。
 こうした地域別の整備格差のほか、閉鎖性水域の富栄養化、都市における浸水等の課題に対応するべく、下水道整備を推進しており、中小市町村における整備促進、都市型浸水被害に対応する雨水対策、合流式下水道の改善、閉鎖性水域における高度処理の推進などの新たな課題へ対応した事業にも取り組んでいる。

 
図表II-5-2-1 人口規模別下水道処理人口普及率(平成14年度末)

人口規模別の下水道処理人口普及率は、総人口の20パーセントである人口規模100万人以上のところにおいては98.2パーセント、総人口の7パーセントである人口規模50万から100万人のところにおいては82.0パーセント、総人口の13パーセントである人口規模30万から50万人のところにおいては75.8パーセント、総人口の21パーセントである人口規模10万から30万人のところにおいては70.7パーセント、総人口の12パーセントである人口規模5万から10万人のところにおいては55.3パーセント、総人口の27パーセントである人口規模5万人未満のところにおいては31.8パーセントであった。全国平均は65.2パーセントであった。
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