第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 公共交通活性化総合プログラムの平成15年度の取組み
 〜名古屋北部地域を中心とした公共交通サービス向上対策プログラム〜

 名古屋北部においては、名鉄小牧線の味鋺(あじま)駅から上飯田駅を経て名古屋市交通局の平安通駅を結ぶ上飯田連絡線が平成15年3月に開業したことに伴って、沿線バス路線の再編、接続する名鉄小牧線及び同線小牧駅に接続する桃花台新交通(株)桃花台線の乗り継ぎ利便を向上させることによる利用者へのサービス向上・利用促進のため、関係者の間で広く検討・調整を行い、必要なものの事業化を図っています。
 平成14年度には、沿線利用者のニーズや運賃水準意識を把握するため、沿線住民アンケート調査を実施し、桃花台線の運賃値下げを行うとともに、鉄道・バス共通磁気カード(名鉄、地下鉄、市バス、桃花台新交通)の導入や乗り継ぎ割引の実施、名鉄小牧線の複線化・ダイヤ改正による増発等を行いました。
 特に、桃花台線に利用促進策として、
 ・鉄道・バス共通磁気カード(トランパス)の導入
 ・最終電車の繰下げ(小牧発23:32→23:53 21分延長)
 ・運賃値下げ(例:最遠区間350円→250円、初乗り200円→160円) 等
を行いました。
 この結果、平成15年4月から6月の桃花台線における輸送状況は、
 ・輸送人員は37%の増加
 ・駅別利用状況は、各駅とも増加傾向にあり、特に桃花台センター駅、小牧駅の両駅では45%以上の増加
 ・通学定期客は76%強の伸び
となりました。

 


 

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