第II部 国土交通行政の動向 

(4)技術研究開発の促進

1)リニアモーターカー
 将来の超高速大量輸送システムとして期待されているリニアモーターカーについては、平成9年4月から山梨実験線において本格的な走行試験を行っている。15年4月、「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」において、「平成16年度末に向けて、所期の技術開発目標の達成、基本的な技術の確立は着実に進捗している。今後、メンテナンスを含めた更なるコスト低減などの技術開発を進める必要がある。」と中間取りまとめが行われ、引き続き走行試験などによる技術開発を進めている。

2)フリーゲージトレイン
 フリーゲージトレインとは、異なる軌間の線路の走行が可能な電車である。この実用化により新幹線から在来線への直接乗り入れが可能となり、乗客の利便性が飛躍的に向上することが期待される。新幹線ではアメリカ・プエブロ試験線での走行試験結果から概ね200km/h程度、また、在来線では国内走行試験結果から130km/hまでの高速走行など、所要の性能を確認することができたが、今後実用化に向けて、信頼性、耐久性の確認を行うとともに、より高速での安定性の向上や車両の軽量化等の技術開発を推進している。

 

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