第II部 国土交通行政の動向 

(5)国内旅客船事業等の動向

 国内旅客船事業は、近年の景気低迷、陸上交通やRORO船などの内航海運事業者との競争から厳しい経営環境にあり、およそ7割の航路が赤字である。輸送実績において大きな割合を占める長距離フェリーを見ても、平成14年度は旅客輸送・自動車航送ともに前年を下回り、経営状況は、13社中6社が経常赤字、13社合計で見ても赤字の状態が続くなど、経営は大変厳しい状況にある。

 
図表II-6-6-5 長距離フェリー航路輸送実績の推移

長距離フェリー航路輸送は、平成8年以降ほぼ横這い傾向にあり、平成14年では、自動車航送台数約227万台、自動車航送台キロ約14億台キロ、旅客輸送人員約344万人、旅客輸送人キロ約17億人キロとなっている。
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