第II部 国土交通行政の動向 

(3)海難の再発防止及び原因究明

 海難審判庁は、海難の再発防止に寄与するため、海難が発生した場合、その事実を迅速に調査し、審判によって多角的な審理を行い、裁決をもって海難の原因を明らかにしており、社会的影響の大きい重大海難事件などについては、集中的に調査及び審判を行い、早期原因究明に努めている。さらに、IMOにおける海難調査国際協力に係る決議等を踏まえ、アジア地域各国調査官を招聘した海難調査の合同模擬訓練を実施するなど、国際的な協力体制の構築を図っている。
 また、海難の実態の分析結果をとりまとめた「海難分析シリーズ」を海事関係機関に逐次提供しており、平成15年4月には航海計器としてのGPSの取扱いが海難発生に影響した事件を分析した「GPSと海難」を発表した。

 
<海難審判の様子>



 

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