第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 コウノトリと共生できる自然環境の保全復元〜円山川における自然再生〜

 兵庫県北部の円山川河口付近は、昭和30年代までは低湿地帯でしたが、流域の開発や営農形態の変化等により、次第にその良好な環境が失われ、かつては全国各地で見られた我が国における野生のコウノトリは、この地を最後に絶滅しました。しかし、地元豊岡市を中心とした地域をあげての保護増殖への取組みにより、平成14年に飼育数が100羽を超え、17年度には試験放鳥が予定されるなど、コウノトリの野生復帰への取組みが着実に進んでいます。
 そこで、「コウノトリと共生できる地域づくり」を目指し、遊水地における湿地環境の創出、アイガモ農法など環境負荷の小さい農業の推進、里山林の保全など、地域住民と国、県、関係市町村が一体となって自然再生の取組みを進めています。

 


 

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