第II部 国土交通行政の動向 

3.観光交流の促進

 北海道の総観光消費額は農業粗生産額を超え、今後の高い成長が期待できる基幹産業となっており、また、国民のみならず台湾、韓国などの東アジアの人々が訪問を希望する観光地としての人気も非常に高いなど、北海道観光は大きな可能性を有している。
 このため、北海道観光の魅力を高めるとともに観光産業の成長促進に向けて、オートキャンプ場のネットワーク化やスカイスポーツ、サイクルスポーツ、ホーストレッキング(乗馬)の振興などの様々な取組みを展開している。また、平成12年に噴火した有珠山周辺の復興に向け、火山災害遺構保存とともに自然、防災を学ぶ「自然博物館」として活用するエコミュージアム構想を支援しているほか、美しく個性的な景観を活かした観光ドライブルートの魅力増進を図るための施策(シーニックバイウェイ北海道)を、地域住民、NPO、地方自治体と連携して先駆的に推進している。

 
図表II-9-5-1 「シーニックバイウェイ北海道」(美しい沿道景観づくり)による特色ある地域づくり

道路施設の改善、看板、広告類対策、道路専有物対策、エヌピーオーなどの民間活力の活用、プロモーションによる観光客誘致、地域ブランド形成による地域ビジネスの創出により、地域の観光振興・活性化、雇用創出を図る施策、シーニックバイウェイ北海道を実施している。

 

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