第II部 国土交通行政の動向 

4.北海道の自立的な発展を支える社会資本基盤の整備

 北海道は、積雪寒冷な気候、広大な地域に人口や機能が分散している広域分散型社会、水害、火山災害、地震災害等の自然災害等の多発といった特性を有している。このため、雪に強い快適な冬の生活環境づくりに向けた事業横断的な取組み、高速交通ネットワークの整備、安全な暮らしを守る国土保全施設の整備などを地域の個性を活かしつつ推進している。また、これら施策の推進に当たっては北海道開発局が有する事業の総合性を活かし社会資本の整合的な整備を行うとともに、多様な主体によるハード事業とソフト事業間の連携を積極的に進めることにより施策の総合的、効率的な展開に努めている。

 
図表II-9-5-2 優れた自然環境を活かした連携施策(釧路湿原)

釧路湿原においては、地域の多様な主体の参加・連携により湿原保全の取組みを実施している。保水機能の向上、土砂流入の防止等、水環境の保全・湿原植生の制御・湿原の再生、野生生物の生息・生育環境の保全、市民参加と環境教育、地域連携・地域振興の推進といった、優れた自然環境を生かした連携施策を行っている。

 

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