第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 アルジェリア地震への国際緊急援助チームの派遣

 平成15年5月22日未明(日本時間)アルジェリア国首都アルジェから東に60km地点において、マグニチュード6.7の地震が発生し、多数の住民が死傷しました。同日、同国政府より我が国に対して救助要請がなされ、国際緊急援助隊救助チームを派遣することが決定されました。同救助チームは約30時間かけて被災現場に到着し、6人が生き埋めとなっているとの情報がある6階建てホテルの崩壊現場で捜索救助活動に当たりました。救助チームの隊員(海上保安庁)が「瓦礫の中からこもった声が聞こえる」と生存者を発見。トルコ救助チームと合同で救助活動を実施し、発見から2時間30分後(地震発生から52時間後)、21歳の男性を救出しました。その後も救助活動を継続し、気温30度を超える環境の中、26日に全ての捜索救助作業を完了するまでの間、生存者1名を救出したほか、遺体5体を収容し、29日全隊員が無事帰国しました。

 
<生存者の救出作業>


(写真提供:JICA)

 
<病室での面会>



 

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