第I部 東アジアとの新たな関係と国土交通施策の展開 

1 人流の動向

 人の流れについては、東アジア諸国・地域からの海外旅行者数の伸びを見ると、世界平均の伸びを大きく上回っている。

 
図表I-1-2-1 東アジア諸国・地域からの海外旅行者数の推移(1994年比)

1994年を100とした各国の海外旅行者数は東アジア諸国・地域が1.8倍であり、世界の伸びの1.3倍を上回っている。特に中国は3.5倍に伸びている。
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 また、航空旅客輸送量を見ると、アジア・太平洋の航空会社の輸送量が増加するとともに、世界全体に占めるシェアも拡大している。鉄道旅客輸送量を見ても、東アジア諸国・地域における鉄道旅客輸送量が中国を中心として増加するとともに、世界全体に占めるシェアも拡大している。
 こうしたことから、東アジア諸国・地域における人の流れが増大していることがわかる。

 
図表I-1-2-2 世界の航空旅客輸送量の推移

世界の航空旅客輸送量は1992年の約1928十億人キロから2002年の約2942億人キロと約2.7倍に伸びている。また、2015年には5120億人キロにまで伸びると推測されている。その中で、世界に占めるアジア/太平洋地域の割合は1992年は21.2%、2002年は26.7%、2015年には33.2%と大きく伸びることが推測されている。
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図表I-1-2-3 世界の鉄道旅客輸送量の推移

世界の鉄道旅客輸送量は1990年以降微増傾向にあり2000年には2102十億人キロとなっている。その中で、中国の伸びは著しく、世界シェアは1980年の9.0%から2000年の21.6%と大きく伸びている。
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