第I部 東アジアとの新たな関係と国土交通施策の展開 

2 物流の動向

 次に、物の流れを見てみる。海上コンテナ取扱量を見ると、東アジア諸国・地域における海上コンテナ取扱量が増加するとともに、世界全体に占めるシェアも拡大している。

 
図表I-1-2-4 世界の海上コンテナ取扱量の推移

世界の海上コンテナ取扱量は1990年の約8560万ティーイーユーと比べ2003年は約30311ティーイーユーと約3.5倍になっている。特に東アジア諸国・地域の伸びは著しく、1990年に世界シェアは26.2%であるが、2003年には42.8%を占めるにまでなっている。
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 また、航空貨物輸送量を見ると、アジア・太平洋の航空会社の輸送量が増加するとともに、世界全体の航空貨物輸送量に占めるシェアも拡大している。

 
図表I-1-2-5 世界の航空貨物輸送量の推移

世界の航空貨物輸送量は1992年の約627億トンキロから2002年は約1166億トンキロとなり大きく伸びている。また、2015年には2339億トンキロとなると推測されている。その中で、アジア/太平洋地域の伸びは著しく、1992年の世界シェアは31.0%だったものが、2015年には40.5%となると推測され、北アメリカ、ヨーロッパなどの世界シェアが低下しているなか、大きくシェアを拡大している。
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 さらに、鉄道貨物輸送量で見ると、東アジア諸国・地域における鉄道貨物輸送量が中国を中心として増加するとともに、世界全体の鉄道貨物輸送量に占めるシェアも拡大している。
 こうしたことから、東アジア諸国・地域における物の流れも増大していることがわかる。

 
図表I-1-2-6 世界の鉄道貨物輸送量の推移

世界の鉄道貨物輸送量は輸送量は1980年には約67640億トンキロ、1990年には約77420億トンキロ、2000年には約70290億トンキロ67000〜77000億トンキロあたりで推移している。その中で、中国は世界シェアを1992年の8.4%から2000年の19.8%に伸している。
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