第I部 東アジアとの新たな関係と国土交通施策の展開 

2 東アジア諸国・地域の建設投資と我が国建設企業の展開

(建設投資の伸び)

 東アジア諸国・地域における経済成長は、その基盤となる社会資本整備や工場等の設備投資、さらには住宅建設等を通じて建設投資の増大にもつながっている。1980年(昭和55年)から2003年(平成15年)までの総固定資本形成の推移を見ると、ASEAN諸国では1980年代の終わりから1990年代前半にかけて総固定資本形成がGDPを上回る伸びを示したが、通貨危機以降に大きく落ち込んでいる。一方、中国については1990年代以降に総固定資本形成が大きく伸びてきており、経済が急成長する中で建設投資等が活発化していることがうかがえる。

 
図表I-1-3-6 東アジア諸国・地域と世界のGDP及び総固定資本形成の推移

東アジア諸国・地域と世界のGDP及び総固定資本形成の推移について、1980年を100とした場合、中国は2002年にGDPが734、総固定資本形成が970であり、アセアンは2002年にGDPが299、総固定資本形成が290、世界は2002年にGDPが178、総固定資本形成が185である。
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