第I部 東アジアとの新たな関係と国土交通施策の展開 

(人流の増大に伴う航空ネットワークの形成等)

 こうした東アジア諸国・地域と日本との間の人流の増大に伴い、東アジア諸国・地域と日本との間には緊密な定期航空路のネットワークが形成されている。

 
図表I-2-1-3 東アジア諸国・地域と日本を結ぶ航空旅客便数

東アジア諸国・地域と日本を結ぶ航空旅客便は41都市であり、週往復100便以上の都市は北京、ソウル、上海、台北、香港であり、週往復50〜99便の都市は大連、釜山、マニラ、バンコク、シンガポールである。

 日本発着のアジア方面航空便数(週当たり往復便数)は増加し、2003年(平成15年)には1,589便(対1990年比2.12)となっており、特に中国方面の伸びが著しい(435便、対1990年比8.70)。日本発着の国際便に占めるアジア方面航空便のシェアも拡大して68.5%になっている。

 
図表I-2-1-4 日本発着航空便数(方面別)の推移

日本発着航空便数は方面別で見てみると、総数は1990年の1294便から2003年の2320便と伸びており、2003年には中国が18.8%、韓国が15.6%、アジア全体で34.1%を占めるなどアジアのシェアは約70%となっている。
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 また、東アジア諸国・地域と日本との間の交通手段は、航空が大部分であるが、日本と韓国との間では、北部九州を発着する高速船を中心とした外航旅客定期航路による往来も増大しており、特に韓国人の伸びが大きい。

 
図表I-2-1-5 日韓航路の外航旅客定期航路輸送実績の推移

日本と韓国を結ぶ外航旅客の輸送実績は1999年の約4万人から2003年の約8万人と2倍に伸びており、そのうち半数以上の約4万6千人は韓国人となっている。
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