第I部 東アジアとの新たな関係と国土交通施策の展開 

(環黄海・渤海地域の連携)

 黄海及び渤海沿岸の日本、韓国及び中国の10都市(注)では、1991年(平成3年)から「東アジア(環黄海)都市会議」を開催し、国境を越えた都市間連携による交流の拡大を推進するため、環境保全セミナーや青少年スポーツ交流等に取り組んできた。
 この10都市は、2004年(平成16年)11月に10都市の行政と経済界の代表からなる「東アジア経済交流推進機構」を発足させた。同機構は、環黄海・渤海地域における地域経済協力圏の構築に向け、都市間の連携と協力関係を強化し、経済交流を推進していくことを目的としている。同機構の基本構想では、環黄海経済圏の発展に向けた関係都市間での物流の円滑化、リサイクル産業の推進など環境への配慮と産業活動の両立、地域内外からの観光客誘致などに取り組んでいくこととしている。

 
<東アジア経済交流推進機構の構成都市の位置図>




(注)福岡市・北九州市・下関市(日本)、釜山市・仁川市・蔚山市(韓国)、大連市・青島市・天津市・煙台市(中国)

 

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