第I部 東アジアとの新たな関係と国土交通施策の展開 

(東アジア諸国・地域からの旅行者誘致に向けた取組み)

 観光振興による交流人口の拡大を通じた地域の活性化は、定住人口の減少によりもたらされる経済社会の活力の減少を補う方策として、重要な課題となっている。東アジア諸国・地域では、経済成長とともに海外旅行者も増加しており、我が国にとって重要な訪日外国人旅行者の市場となっている。このため、訪日外国人旅行者の倍増を目指すビジット・ジャパン・キャンペーンにおいても韓国、中国、台湾、香港が重点市場に位置付けられている。
 外国人旅行者の誘致に当たっては、魅力ある旅行商品の提供等の観点から広域的に連携することが効果的であるため、韓国、中国、台湾、香港等からの旅行者の誘致に向け、広域的な連携の下、韓国語や中国語を含む外国語のパンフレット作成、現地旅行会社等を対象とした視察ツアーの実施、海外での説明会や商談会の開催等の誘客活動が行われている。

 
図表I-3-2-13 中国等からの観光客誘致に向けた広域的な取組事例

中国等からの観光客誘致に向けた広域的な取組みが各地方で行われており、1例として、東北地方では、Yokoso!Japan東北実行委員会が主体となり、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の6県の地方公共団体、経済団体、観光関係団体等が、米国・韓国・中国・台湾・香港から旅行業者やマスコミを招請し、視察ツアー・シンポジウム・商談会を実施し、また。中国の衛生放送テレビで東北広域観光宣伝番組を放映している。
Excel形式のファイルはこちら


 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む