第II部 国土交通行政の動向 

2 国際海上輸送の充実

(1)国際海上輸送の現状

 我が国は経済活動を維持していく上で必要なエネルギー資源や食糧の多くを海外に依存しており、その大半を輸送する外航海運は国民生活・経済活動を支える極めて重要な役割を担っている。平成15年(2003年)の世界の海上輸送量は、トンベースで58億トン(前年比4.4%増)、トンマイルベースで24兆5,890億トンマイル(前年比5.9%増)となり、トンベース、トンマイルベースとも、過去最高を記録した。
 このうち、我が国の海上貿易量は、9億1,677万トン(前年比4.0%増)であり、世界の15.7%を占めた。我が国のシェアは年々微減傾向にあるものの、依然として大きいといえる。このような海上輸送による、貿易物資の安定輸送を確保するためには、今後とも我が国商船隊の役割が重要である。

 

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