第II部 国土交通行政の動向 

(3)自動車における犯罪防止対策

1)イモビライザー等盗難防止装置の普及促進と構造基準の策定
 国土交通省では、現在、盗難防止に最も有効とされるイモビライザー等盗難防止装置について、平成15年に構造基準を策定し、関係省庁及び関係団体と連携して普及促進策を講じている。

 
図表II-6-3-6 イモビライザーシステムの仕組み

イモビライザーシステムは、キーに埋め込まれたトランスポンダーから、そのキー個有のアイディーコードを車両側で受信し、それを電子制御装置のアイディーコードと電子的に照合し、両者のアイディーコードが一致すればエンジンの始動が可能となるが、一致しなければエンジンが始動しないという仕組みである。

2)登録事項等証明書の交付等に当たっての厳格な運用
 平成17年1月から開始した検査記録事項等証明書の交付について、登録事項等証明書の交付等と同様に、運転免許証の提示等による本人確認を実施している。

3)盗難自動車情報に係る警察との連携及び不正輸出の防止
 平成16年7月から、登録自動車を盗まれた所有者又は使用者からの運輸支局等への申出なしに、警察庁から直接、国土交通省に盗難自動車の情報提供が行われている。また、盗難自動車の輸出防止に資するよう抹消登録制度を整備するとともに、税関に対して自動車登録情報を提供している。

4)ナンバープレートの盗難及び不正利用の防止
 ナンバープレートの盗難及び不正利用の防止のため、ナンバープレートに取り付ける封印について、平成15年5月から抜き取り荷重を大きくするとともに、16年9月から封印を引き抜こうとすると封印上部が円形に切り取られ、再使用できない新型封印の導入を開始した。

 

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